機械のメンテナンス1
先日、仕事が一区切りついたので、機械のメンテナンスを行いました。 刃の交換なども時間を取られる作業なので後回しにしがちですが、日々の仕事のなかで、キレが落ちてくると作業効率が落ちてきます。そんなときは、時間を割いてでもメンテを行ったほうが切れ味も戻りますし、なにより気持ちの...
木工の基本加工〜基準面〜
今回は基本的な木材の加工についてです。 大きな家具にしても、小さな小箱にしても基本となるのは、水平垂直をしっかり作るということだと思います。このまっすぐな面を基準面といいます。基準面というのは平面とそれに直交した面の2面のことです。墨付け、加工ともこの基準面をもとにしますの...
漆塗り3
朱色や黒の器を目にしたことのある方も多いと思いますが、漆の塗装でも着色する事が可能です。 漆本来の色は無色透明ですが、漆に顔料を混ぜていろいろな色を作ることが出来ます。 生漆に鉄分を加え天日に当てかきまぜる、「なやし」「くろめ」の作業を行うと黒漆になります。...
漆塗り2
漆のつづきです。 漆にはいろいろな技法がありますが、最も手軽なのが拭き漆の技法です。漆を薄く塗っては拭き取るという行程を繰り返し行う塗りの技法で小田原漆器などが有名です。木目が透けて見え、素地の美しさが引き立つ素朴なものです。しかし素地が透けますので、素地の調整が重要です。...
漆塗り1
今回は漆についてです。 漆は漆の木の樹液で、樹液溝という縦長の細胞組織内にあります。漆液は表皮をはぎ取り、掻き鎌という道具でこの樹液溝に傷をつけて採取します。採取した漆液には木屑や埃などがまざっていますので、ナヤシ、クロメなどの過程を経て精製漆となります。初心者向けにチュー...
椅子の修理
当工房で製作した物はもちろん、市販の物でも可能であれば修理をお受けしています。 長年使用していると、接合部分のやせやねじれがどうしても発生してきます。家具制作はこの木の動きをみこして行われなければなりませんが、高気密で乾燥した住宅での使用は木製品にとって厳しい状況であります...
キャンドルホルダー
今回は、キャンドルスタンドをご紹介致します。 家具制作の時にでる端材がある程度たまると、小物を制作しています。端材なのであまり大きなものは制作できませんし、材種や大きさもさまざまです。 80mm角で厚みが45mm~60mmのものが多くあったので新しく、キャンドルスタンド(キ...
キッチンハイスツール
今回はハイスツールのご紹介です。 オーダー頂いたスツールは通常のハイスツールよりも、さらに座面高が高く750mmとしました。 ハイスツールはキッチンのカウンターに合わせて製作する場合が多く、座面高をカウンター前に腰掛けた時に使い易い高さに設定します。カウンターの高さは850...
欅丸時計
今回は家具ではなく、小物のご紹介です。 昨年のグループ展に展示していた作品を見て、追加でご注文いただきました。 木という材料は、板に製材した時に節や割れなどの一般的に欠点とされるものが現れることも少なくありません。丸太を製材してこれらが出てくると正直がっかりします。しかし、...
額縁
今回は写真や絵を飾る額(フレーム)を紹介します。 ご注文頂いたのは、イラストレーターの方でA3のイラストボードに描いたイラスト用の額をとのことでした。 額には色々な作り方があります。 一枚の板をくり抜いたものや、立体的なレリーフを施したもの、シンプルなもの、木の形を活かした...