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木工の基本加工〜基準面〜


今回は基本的な木材の加工についてです。

 大きな家具にしても、小さな小箱にしても基本となるのは、水平垂直をしっかり作るということだと思います。このまっすぐな面を基準面といいます。基準面というのは平面とそれに直交した面の2面のことです。墨付け、加工ともこの基準面をもとにしますので最も重要なものです。

材木屋で購入した材料は、ねじれや反りが少なからずありそのままでは使えません。昔の人は、鉈や鉋で基準面を作っていました。現在は、機械技術が進歩したおかげである程度、機械で加工することができます。

最も基本となる基準面を作る為の機械が手押し鉋盤です。

手押し鉋盤は大きな鉋を裏返した物と考えて頂くとわかりやすいと思います。前後の水平な台の間に回転する刃を取り付け、前後の台の高さの差分を削る仕組みです。名前の通り、人が手で押して加工します。鉋をかける作業というと表面をきれいに仕上げることだと思われがちですが、部材の平面を出す作業が基本です。

刃の幅が300ミリありますので、その幅までは平面を出すことが出来ます。平面がでたら、板の木端面を平面と直交するように加工します。

機械のフェンスが台に対して、垂直になるように調整し、直角定規のスコヤとよばれるもので確認します。フェンスに加工した水平面をぴったりと当てて加工すれば、木端面は直角に加工されます。

鉛筆で印を付けたら基準面の完成です。

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