曲木技法7
前回の曲げ木の続きです。 板目や柾目といろいろな木目でしたが、どれも薄い板でしたので、30分ほど煮ただけで簡単に曲げる事が出来ました。 木目によっては、曲げたときに型にうまくあたっていなかった場合、目切れをおこした物も有りました。木の繊維の圧縮方向よりも伸張方向に十分注意が...
曲木技法6〜熱間曲げ〜
今回は曲げの実験をしてみました。 200×40×15ミリ程度の小さい部材をお湯で煮て曲げる熱間曲げに挑戦してみました。 木目の通った材の方が曲げには適していますが、実験なので板目や目切れのある材も混ぜて曲げてみます。 十分に乾燥した材料なので、一晩水につけて含水率を高めてお...
曲木技法5〜蒸気曲げ2〜
蒸気曲げのつづきです。 スチーマーに入れた材料はどのくらい蒸せば曲がるのでしょうか? 材料の樹種や質にもよりますが、日本では1寸で1時間といわれ、海外では1インチ材以上は1時間以上といわれています。長く蒸せば曲がりやすくなるかと言えばそうではなく、長時間熱を与え続けると材が...
曲木技法4〜蒸気曲げ〜
今回は蒸気曲げについてです。 簡単に言うと大きなセイロを作り、木を蒸して熱を与え曲げる方法です。 蒸し器は金属製やプラスチックなど何でもよいですが、ある程度水分や熱に耐えられるものでなければなりません。ある程度の規模の家具工場などは大きな金属製の蒸し器を備えています。アパレ...
曲木技法3
曲木の続きです。 熱間曲げとは材料に熱を加え、内部組織を柔らかくして曲げる方法です。前に紹介したトーネットの曲木椅子もこの曲げ方で特許を取得しています。 方法としては、マイクロウェーブで加熱する方法、材料をお湯で煮る方法、蒸気で蒸す方法があります。...
曲木技法2
木を曲げる方法はいろいろありますが、大きくは積層曲げと無垢材の曲げに分けられます。 上の写真は積層曲げです。積層曲げは、薄く加工した材料を重ねて曲げる物です。同一材から取った薄板であればほとんど積層部分は目立ちません。 欲しいカーブの型を作り、薄板を曲げボンドで張り合わせク...