山桜ダイニングテーブル5
以前、このコラムで書きましたが、木は空気中の水分を吸ったり吐き出したりして呼吸しています。 これが無垢の家具の特徴で、テーブルの天板など幅の広い物は特に大きく変化します。十分な反り止め加工がなされず、天板が大きく反り返っているのを見た事があるかたもいらっしゃると思います。十...
山桜ダイニングテーブル4
前回までで、テーブルの天板は必要な大きさと形に仕上がりました。 家具の表情を大きく左右する要素として、面の取り方があります。今回は、女性のお客様からの御注文でやわらかい感じのものをとのことなので、かまぼこ面を選択しようと考えていました。かまぼこ面とは文字通りかまぼこのように...
山桜ダイニングテーブル3
テーブルの天板は一枚板で制作する場合もありますが、大抵は何枚かの板を矧ぎ合わせて必要な多きさにします。今回は幅が850mm必要なので4枚を矧ぎ合わせます。この板矧ぎは天板の表情を大きく左右するため木目をよく見て板の並びを吟味します。基本的に板は木が生きていた時の天地が揃うよ...
山桜ダイニングテーブル2
テーブルにはさまざまな形や大きさがあり、部屋の広さや家族構成に合わせ選択します。 一般的に一人に必要なスペースは600mm程度といわれており、長方形のテーブルであれば1200mmあれば4人座れるという事になります。理論上の数値ですので、テーブルの脚の形や取り付ける位置、個人...
山桜ダイニングテーブル1
梅雨の時期も終わったので、先日から山桜でのテーブル制作にとりかかりました。 テーブルやキャビネットなどの箱ものは湿度の影響を受けやすく、梅雨の時期の制作は避けたいものです。 桜にはたくさんの種類があり、花を楽しむソメイヨシノが有名ですが家具には山桜や朱桜(しうりざくら)を主...