

椅子の製作工程2
座面に使用する板のはぎわせが完了したら、脚や背もたれのスピンドルを取り付ける穴をあけるための印をつけていきます。この作業を墨付けといいます。 昔は綿に墨をしみ込ませたものを仕込んだ墨壷というものを使っていました。この墨を竹のペンで印をつけていたので墨付けと呼ばれているようで...


普通のデザイン
写真は古いスツールとそれを参考にデザインしたものです。 古い方は軽く掘りこまれた(あるいは使ううちに削れた?)座面に旋盤加工された丸脚が差し込まれた簡単な作りの物です。脚や座面裏は刃物の跡がみられる荒仕上げとなっていて、おそらく製作者は自分で使うために作ったものと思われます...


椅子の製作工程1
ウインザータイプの椅子を何度かご紹介してきましたが、今回はその製作行程を簡単にご紹介したいと思います。 ウインザータイプの椅子は、座面、脚、背もたれ、笠木、貫の5つの部品で構成されています。それぞれの部材に必要な木材の量を計算し、木目等を見ながら木取りします。...


旋盤加工
ウインザーチェアの脚やスピンドルを丸く加工する場合、旋盤という機械で加工します。角材から鉋で八角形、十六角形、と徐々に丸く加工することもできますが、製作スピードは旋盤にはおよびません。 写真は旋盤に角材をセットしたところです。...


山桜サイドチェア
前回3本脚のハイスツールをご紹介しました。 脚を3本にしたのは後ろ姿をすっきりとさせるためですが、お客様のなかにはぐらつくのではと不安に感じる方もいらっしゃると思います。 椅子の脚は何本か訪ねると、たいてい4本と答えると思います。実際は座ったときに安定すれば何本でもよく、3...


キッチンハイスツール
今回はウインザータイプのハイスツールをご紹介します。 家を建てるあるいはキッチンをリフォームする場合、最近は対面式あるいはアイランド式を希望される方が大半だと聞きます。 昔の家の設計では、水まわりは北側に設置され独立型の台所が多く見られます。日当りのいい南側はリビングや居室...


杉材ドア製作
先日、注文いただいていたドアを納品してきました。 建物はお客様がご自身で建てられたもので、この後ウッドデッキと庇を作り、ピザ釜も手作りされるそうです。外壁は黒い板張りの趣味の部屋ということでドアも少し遊び心のあるものとしました。...


ウインザーチェア3
ウインザーチェアはコムバック、ホイールバック等その形状から名づけられるが多く、その名前から形状を推測する事が出来ます。しかし、ウインザーのなかで所有者の名前がつけられたという珍しいケースもあります。 18世紀の詩人で劇作家オリバー・ゴールドスミス(1728-1774)が所有...


ウインザーチェア2
ウインザーチェアのつづきです。 ウインザーチェアは木を組み合わせて作られたシンプルな椅子です。 ウインザーチェアが普及し始めた当時、イギリスでは家具は装飾がほどこされた高価な物で財産として扱われていました。しかし、丈夫で廉価な椅子が登場し都市部の人たちは軽蔑をこめて、ウィン...


ウインザーチェア
今回はウインザーチェアについてです。 ウインザーチェアは17世紀後半よりイギリスのウインザー地方で製作され始めたとされる椅子です。 特徴は厚い座板に脚と背のスピンドル、背板が直接接合されていることです。初期は背もたれが、櫛状の形をしたコムバック、18世紀後半からは、弓の形を...