

椅子3
書店で目にされた方も多いと思いますが、マガジンハウス刊 「BRUTUS」2/15日号は椅子の特集でした。 その中に椅子のモデラー宮本茂紀氏の記事があり「人間工学は棚の奥の百科事典のような物」という言葉がありました。内容は椅子をデザインする過程で人間工学がすべてという考えは間...


椅子2
今回は椅子の続きです。 武蔵野美術大学名誉教授の島崎信氏によると椅子の系譜は、明式家具、ウインザー、シェーカー、トーネットの4つに分けることができるそうです。 明式の代表的な椅子はハンス・ウェグナー「Yチェア」、ポール・ケアホルム「PK11」など。...
椅子
今回は椅子についてお話したいと思います。 椅子については専門に制作されている作家も多く、とても難しい家具のひとつです。といっても、“腰掛け”と呼ばれるように腰を下ろし、安定すれば木箱や切り株一つでも、それが椅子であることに違いはありません。...


キッチンカウンター収納6
今回は納品です。 きっちりと採寸して制作しても、建物のゆがみや諸条件でうまく収まらない場合があります。その場合は現場での加工が必要になります。事前に使う可能性のある工具は用意していきますが、お客様のご自宅での加工は、工房での作業と違い必要な道具もない場合があり、現場での加工...


キッチンカウンター収納5
今回注文頂いた、収納家具で一番心配なのはぴったりと収まるかどうかです。 結果、側板の形を合わせるために現場に何度も足を運び、原寸型の調整を行いました。ぴったりと型が合ったところで、その型をもとに側板に墨付け、加工を行いました。...


キッチンカウンター収納4
家具制作において材料の選択はとても重要です。 箱ものとよばれる、キャビネット類では使用する木材も大量になり、なおさらです。デザインと機能によって、板目と柾目を使い分け木取りを考えます。 丸太の端から端まで通して板に挽くと板目となり、中心から外側まで挽くと柾目の板になります。...


木の乾燥方法2
前回の続きです。 乾燥が十分出来た材料でも、加工中には材料は変化します。 木材は空気中の水分を吸い込んだり、吐き出したりして呼吸しています。吸い込んだ時は膨張し、吐き出した時は収縮します。梅雨時期のように空気中の水分が多ければ木は膨張して、冬の時期のように少なければ収縮しま...


木の乾燥方法
木の家具制作ではよく乾燥した材料を使用することが大切です。金属やプラスチックと比較してその収縮率は大きく、含水率の高い材、つまり乾燥していない材を使用した場合、完成後に不具合が発生します。 乾燥方法としては、天然乾燥と人工乾燥があり、それぞれに長所短所があります。天然乾燥は...


家具のお手入れ方法
今回はメンテナンスについてです。 家具は使用しているうちに、傷がついたりいたんだりしてきます。引き出しや扉の動く部分があるものは動きが悪くなるかもしれません。動きが悪いなと思ったら無理せず調整してあげましょう。引き出しなどは少しサンドペーパーをかけ、ワックスを塗るだけでスム...


木の塗装
今回は塗装についてお話しします。 無垢の家具の場合、無塗装で仕上げて経年変化を楽しむことも出来ますが、防水、防汚、防腐性の向上や美観の向上のために塗装仕上げが行われます。 量販家具の場合、ウレタンやアクリルなどの合成樹脂の吹き付け塗装が一般的です。この方法だと木の表面に塗膜...