ジョージ・ナカシマ記念館


先日、香川県高松市にあるジョージ・ナカシマ記念館に行ってきました。

皆さんはジョージ・ナカシマという人物をご存知でしょうか?

 日系アメリカ人の家具デザイナーで1990年に他界しています。彫刻家・流政之氏との交流から高松を訪れ「讃岐民具連」に加わり、日本文化に感銘を受けたデザインを生み出しています。戦前は日本でアントニン・レイモンドの設計事務所で建築設計の仕事をしていたそうです。当時の同僚には前川國男や吉村順三、後輩には丹下健三と豪華メンバーだったようです。

 日本では香川県高松市にある桜製作所という家具製造会社がライセンス製作を行っています。彼の家具が見られるのはアメリカのニューホープにある彼の工房と高松の記念館だけだそうです。(現行品は銀座にもショップがあります。)

 記念館には、いわゆるビンテージといわれる家具がたくさん展示してありました。現在も製作されているので、雑誌や店舗などで目にする機会も多いとおもいますが、木の形や割れをそのまま生かしているのが特徴です。

最も有名な物は“コノイドチェア”というカンチレバー構造の椅子です。写真では見た事がありましたが実物は初めて見ました。構造的には太い部材をしっかりと組み合わせ重量に耐えるようになっていますが、座面の先端に向かって薄くするなど、デザイン的に細かい処理がほどこされています。背もたれ部分は細い棒は旋盤加工されたものではなく手で角材から丸棒に加工されていました。解説してくださった方によると、アメリカではナイフの技術が発達しており、ガラスの破片などで加工することもあったそうです。

 多くは1960年代に製作されたものなので接ぎ合わせ部分の目違いや切れは多少ありましたが、木の性質をよく理解した加工がほどこされ、テーブルの天板などは薄い物でもほとんど反っていません。

贅沢に良材を使用しているので値段もすごいですが、実物を見て見る価値はあると思います。

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