top of page

椅子の製作工程2

 座面に使用する板のはぎわせが完了したら、脚や背もたれのスピンドルを取り付ける穴をあけるための印をつけていきます。この作業を墨付けといいます。

昔は綿に墨をしみ込ませたものを仕込んだ墨壷というものを使っていました。この墨を竹のペンで印をつけていたので墨付けと呼ばれているようです。伝統的な木軸在来工法の住宅を建てる大工さんなどは、この墨壷を使っている方もいらっしゃいます。

今回は楕円形の座面なので、外形は6ミリの合板で型を作って墨付けをしました。同じ物を何個も作る場合は必ず、ジグを作ります。

 図面で穴の大きさや角度を確認しながら、ボール盤という穴をあける機械で所定の位置に穴をあけていきます。今回は笠木部分以外すべて通しの丸ぼぞなので貫通させます。貫通穴の場合、裏に当て木をしないとバリがでるので必ず当て木をして穴をあけます。

脚、背もたれの両方とも二方向に角度がついている四方転びなので、穴あけは良く確認しながら作業しなければなりません。ほしい角度に仕上げる為には、三平方の定理を使って角度を求めます。便利なフリーの計算ソフトが公開されていますので、数学の苦手な方はこちらを使用するとよいでしょう。

Featured Posts
Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
bottom of page