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椅子の修理3/回転椅子


ダボ切れ
回転盤

歪んだ回転盤
再接合
修理後

椅子の修理例です。

椅子にはウインザー、シェーカーといったデザインでの種別だけでなく、オフィスチェア、ダイニングチェアといった用途による種別もあります。オフィスチェアは機能的に作られていて、座面の高さが変えられたり、移動しやすいようにキャスターが多くの場合付いています。

今回は、ダイニングチェアですが、オフィスチェアのように上部が回転する機能を持った椅子の修理依頼を受けました。不具合の内容は上部を回転させると音がして、ぐらつくというものでした。

 回転椅子の場合、多くは回転板というベアリングの入った金属の部品を使用していて、その部品の欠陥あるいは破損で不具合がおきます。

今回の例では、脚の接合部のダボが弛みがたつきがおこり、そのまま使用したため回転板に負荷がかかり回転板にも不具合がおこったようです。構造的に強い脚のデザインではないので接着剤の劣化が進むと、ゆるみやすくなりがたつきがおこります。

以前に購入店に修理にだされたそうで、回転板のメーカーが何社か混在していました。

 回転板にもいろいろあり、黒い物は国外メーカーのもので鉄板が薄く歪んでいます。

このような部品ひとつの選択で家具の耐用年数は大きく変化します。価格は違いますが、信頼できるメーカーの部品を選択していく事が大切です。

修理は回転板が歪んでいたものは交換し、脚部分は分解し、古い接着剤の除去を行い、圧着しなおしがたつきを取りました。

修理後は回転もスムーズになり喜んでいただけました。ありがとうございました。

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