椅子の修理4
前回の続きです。
布張りの椅子の場合、生地の選択が印象を大きく変えます。
長年見慣れている椅子の生地を張り替えるだけで、部屋の雰囲気も変えることが出来ます。
椅子用の生地には色や柄、素材など様々な物があり、選択には迷います。各メーカーが新しい生地を日々開発していてサンプル帳は20センチ近く厚みのあるものもあります。飲食店などで耐久性や汚れなどを考えた場合はビニールレザーや防汚、撥水加工の化繊のものが適しています。一般家庭では綿やウールの自然素材の物をお勧めしています。
今回はアクリルとウールの混合素材で平織りの生地を選択されました。今回の生地は69色の選択肢があり、元の張り地に近い色か、違う色にするかで迷われ、他に使用されているソファの色に近い色を選択されました。
元の椅子の印象とは異なり、平織りの素材感を活かしなかなか良い仕上がりになりました。
これで、また40年間ご使用いただけると思います。
ありがとうございました。