椅子の修理2




前回の続きです。
椅子やテーブルなど4本脚の物の場合、コーナー部分に補強の部材を取り付ける場合があります。この部材で直角を保ち、ぐらつきを防止します。
今回の椅子の場合、部材の材種、接着剤の種類、ビスの形状が本体とは違うため、後から補強目的で追加した物と考えられます。
座面部分はもともと薄いウレタンが使用され、よく当たる前部分がすりきれ、全体的にへたり、経年変化でボロボロなっています。
座面の張り替えの場合、元の状態を忠実に再現する場合と、使いやすいようにグレードアップする場合があります。今回は、座った時に合板に当たる感じがあるため、少し硬めのウレタンを追加しました。
その上に柔らかめのウレタンを重ねて張り込んでいます。生地を張った時このときの形状がそのまま仕上がりに響きますので、しわや偏りの無いように慎重に仕上げていきます。端の部分ははさみで丸くなるように整えておきます。
この後、仕上げの生地を張れば座面は完成です。
つづく