栗卓袱台


今回は卓袱台をご紹介します。
ライフスタイルの多様化で卓袱台が見直されているように感じます。大きさ形も自由に制作できますので、ダイニングテーブルとして使用してもよし、小さめの物をコーヒーテーブルとして使用するのも良いと思います。
卓袱台とかいてちゃぶだいと読みます。一般的に卓袱台とは、円形か方形の四本脚の食事用座卓のことをさします。地方によってはシップクとか飯台などといろいろな呼び名があるようです。昭和初期に普及し、家族の団らんの象徴としてとらえられていました。しかし、椅子を使用するダイニングテーブルの普及により、利用は減少していったようです。
昭和初期はダイニング、リビング、寝室と用途ごとに部屋を分ける事無く、同じ部屋で食事をとり、くつろぎ、寝ていました。部屋を多様に使う為に、家具は移動、収納できるるような作りになっていました。
卓袱台の場合も多くは折りたたみの脚を持ち収納に都合よくできていました。


今回のご注文は食事用ではなく、書き物をするためのものをとのことでした。
高さは200mm~250mmが一般的ですが、書き物には少し低いので高さは340mmとしました。
折りたたみの構造は昔からよく使われている、跳ね上げ式としました。
脚を支える枠の角はかなりの力がかかるのでしっかりとした組み手を採用しています。
卓袱台は可動部が摩耗し、故障が多いので軸には金属を使用しています。軸にはバネを仕込んであり故障した場合は脚をはずして修理できるような構造としました。
材料は栗のオイル仕上げです