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山桜ダイニングテーブル2


型

 テーブルにはさまざまな形や大きさがあり、部屋の広さや家族構成に合わせ選択します。

 一般的に一人に必要なスペースは600mm程度といわれており、長方形のテーブルであれば1200mmあれば4人座れるという事になります。理論上の数値ですので、テーブルの脚の形や取り付ける位置、個人の体格差、使用する椅子のデザインなどにより必要寸法は変化します。

 今回のテーブルの場合、長方形でなく、4人が座ることができときには6人でも使用できるように、というご注文でした。部屋の広さに余裕がある場合は大きめのテーブルをおすすめしますが、そうでない場合は、最も使用頻度の高い状態での必要最低限の大きさをおすすめしています。多人数で使用することを想定して大きなサイズを選択し、結果、動線を遮ってしまうこともあります。

 4人がゆったりと使用でき、動線を確保するということで、天板はオーバル型のデザインを提案しました。長方形に比べ、角がないので優しい印象に仕上がりますし、動線確保という点においても有利です。

 テーブルの資料収集の段階で、スーパー楕円という形を知りました。通常のオーバル型ですと、短辺の端が少しとがった形になりますが、この形であれば、カーブがゆるく端も使用しやすくなります。

スーパー楕円とは普通の楕円の二乗である所が二乗より大きい累乗である楕円と定義されていて、デンマーク人の数学者、物理学者の Piet Heinが提唱したもののようです。スーパー楕円 (Super Elliptical)は美しいだけでなく、とても実用的な形でFritz Hansenのテーブルやホットプレート、ロータリーなどの形に応用されているようです。

お客様と相談し、天板はスーパー楕円に近い形に決定しました。

まずは、1/4の型を作り、それをもとに実寸に切り出してみます。図面で見た感じと実寸では感じ方が違うので、実寸を少しずつ削って理想的な形に調整します。

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