漆塗り3
キグミデザイン&クラフトでは様々な器も製作しています。
朱色や黒の器を目にしたことのある方も多いと思いますが、漆の塗装でも着色する事が可能です。
漆本来の色は無色透明ですが、漆に顔料を混ぜていろいろな色を作ることが出来ます。
生漆に鉄分を加え天日に当てかきまぜる、「なやし」「くろめ」の作業を行うと黒漆になります。
最近では、白い漆の器を製作している作家が多いですが、これはチタンを漆に混ぜて発色させています。はじめはベージュくらいの白ですがだんだんと、白味が増してきます。
他の方法として、木地自体を染色して拭き漆で仕上げる方法もあります。
写真は栗の木に柿渋を塗ったものです。
柿渋は日光に当たると赤味が増してきますので、しばらくおいて拭き漆をほどこすと赤味のある仕上がりとなります。また、柿渋のタンニンと鉄分を反応させる、鉄媒染により黒く染めることも出来ます。
黒漆を塗ったものとは少し違った仕上がりになります。
鉄媒染のものと生地のものでは仕上がりが写真のように変わってきます。