椅子の製作行程6
いよいよ仕上げ段階です。
接着剤が乾いたら、くさびを切り落とします。鋸で切り落としますが、座面のカーブした部分に合うように薄刃のものをしならせて使用します。このとき、座面に傷がつかないように薄い紙を鋸と座面の間に敷いて切り取ります。この手間を惜しむと後から傷を修正するはめになり大変です。
鋸で良く使われるのは縦引き、横引きくらいですが、他にも畦引き、回し引き、胴付き等色々種類があります。写真の大きな鋸は今は使われる事はありませんが、丸太から板を製材する為の鋸です。他の鋸も電動工具が発達した現在では登場回数は少ないですが、いざというとき無いと困る物ばかりです。また、替え刃式の鋸が登場してからは専らそちらを使用しています。
座面をサンドペーパーで仕上げ、脚の調整に移ります。
今の状態だと、脚の長さが均一でなく長さも長いと思います。
水平がでた台の上に椅子を置いて、水平器で水平を測ります。作業台が水平でない場合は、くさびを4つ用意して椅子自体を水平にしましょう。座面の高さを設定して脚を必要な長さに切ります。
トースカンという道具を使ってもよいですが、写真のように、鉛筆とマスキングテープと木片で代用できます。鋸で印に沿って切り落とし、最後はぐらつかないように鑿で微調整します。足先も忘れないように面取りしてください。