旋盤加工
ウインザーチェアの脚やスピンドルを丸く加工する場合、旋盤という機械で加工します。角材から鉋で八角形、十六角形、と徐々に丸く加工することもできますが、製作スピードは旋盤にはおよびません。
写真は旋盤に角材をセットしたところです。
日本には轆轤(ろくろ)と呼ばれる旋盤が昔から存在し、漆器の生地や土産物のこけしなどが製作されていました。
西洋ではWood Turningと呼ばれ日本の物とは道具や技術が少し違うようです。どちらも材料を回転させ、刃物を当てて加工する点では同じです。日本ではかんな、しゃかという刃物や職人が自作した刃物を使用し、材料を加工します。Wood Turningではハイス鋼という熱に強い鋼材でできた刃物を使用します。技術的にも刃物の当て方や刃物の固定のしかた、研ぎも違います。
なれもありますので、どちらがいいとは一概には言えませんが、日本の轆轤技術のほうが難しく感じます。
旋盤を使用すれば下の写真のような、皿やボウルなどの食器類や小物も製作することができます。キグミデザイン&クラフトでは家具を作った残りや端材でこのような生活小物も製作しています。